私佐野次郎にとって京成電鉄といえば、初代スカイライナーと京成初のステンレスカーである3500形の印象が強いのですが、車両の世代交代が進む今となっては3500形も最古参に近い存在となってしまいました。
3500形は1972年から80年にかけて製造された電車ですので、1996年から機能維持を目的として比較的規模の大きい更新修繕を実施しています。残念ながらいざ工事を始めると予想以上に車体が傷んでいることがわかり、全車への施行は断念されました。そのため原形のまま4連で普通列車で走っている仲間もいます。
更新車は前面のマスクが刷新され、側面の窓枠を黒くふちどるなどで印象が変わり、精悍な面構えになっています。また車内についても当時の新車である3700形の水準に近づいています。
写真の3504編成は1972年12月に東急車輛で完成したもので、3500形の1次車に相当します。1996年3月に大栄車輛で更新修繕を実施しています。