名古屋市電は1898〈明治31〉年開業と京都に次いで日本で2番目に開業した路面電車です。全盛期には106.3kmと充実した路線網を擁していました。
戦前生まれの代表選手である1400形の他、大量輸送に対応できる連接車や無音電車と呼ばれた2000形電車が有名です。広々とした都市計画道路の真ん中を走る名古屋市電は路面電車の理想的な姿であったのでしょう。
写真の1401号は1936年12月に日本車輛で完成したものです。1974年3月の名古屋市電全廃まで現役として活躍しました。
【撮影:佐野次郎 1992.10.9】