2024/03/20

183系1000番代(マリ31編成)

183系1000番代は、1972年末から73年2月にかけての豪雪による上越線特急「とき」用181系の車両故障続発を受けて、既存の183系電車を基本に耐雪性能を強化し、ATCの搭載を省略したものです。1974年から78年にかけて175両が新製されました。
車体の基本構造は房総特急用の0番代を基本としていますが隙間風の侵入節のため非貫通型としています。また不要なATC装備を省略し、空いたスペースを運転室の拡大にあてています。床下の艤装や機器の変更により、耐雪性能を強化しています。空気圧縮機も増設して余裕を持たせていました。
主制御器はCS15F、主抵抗器はMR52D、主電動機はMT54D、補助電源装置はMH129-DM88です。台車はDT32I/TR69I、パンタグラフはPS16J、冷房装置はAU13EN/AU71A・Bを装備していました。
写真のマリ31編成は、1975年9月に東急車輌で完成したMM´1015、1975年9月に近畿車両で完成したMM´1028、1976年1月に東急車輌で完成したTC1017.1018で波動輸送用としてモノクラスの6両編成を編成していたものです。2003年度に松本運転所から転属するまでは「あずさ」に使用していたたため、あずさ色でした。2013年12月に廃車となりました。