2025/07/14

京成電鉄3050形(3054編成)

2010年7月に都心と成田空港を結ぶ新たな路線として「成田スカイアクセス」が開業しました。主役はAE形で運転される特急「スカイライナー」ですが、特急を補完する列車として一般車による「アクセス特急」も設定されました。一般車も新線区間で120km/h運転を行うために3050形が新製されました。
3000形の6次車までと同じく車体は軽量ステンレス製ですが、外観は青色をベースとしました。室内の壁面は白、妻板を淡い色調のブルー、床は濃淡2階調のブルー、座席も飛行機柄のブルーとすべて色柄が変更されました。また車内案内表示装置は15インチLCDとなりました。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御のATR-H8125-RG681A、主電動機は出力125kWのMB-5100-A、補助電源装置はIGBT-SIVのINV153-A0です。台車はFS-564/FS-064、集電装置はPT7131-B、冷房装置はCU718を装備しています。
写真の3054編成は2010年6月に日本車両で完成したものです。まず3100形の登場によりオレンジ色の帯になってから、3100形の増備によって本線系へ転用され、車体外部の帯も2021年12月に3000形標準のデザインに変更されています。

2025/07/13

E235系1000番代(クラF-42編成)

E235系1000番代は横須賀・総武快速線で使用しているE217系の置換えを目的として導入されたものです。E217系と同じく4扉・近郊タイプの車両ですが、先頭車は当初から完全な非貫通タイプとなり、形状も山手線用と同じようになっています。
車体は軽量ステンレス製ですが、雨樋の突起がなくなり側面は非常にすっきりとした印象です。普通車の全車の腰掛がロングシートとなりました。山手線用のE235系とは座席や床のカラーが異なり、袖仕切の形状が変更されています。
制御装置はSiC-VVVFインバータ制御のSC104A、主電動機は出力140kWのMT79、補助電源装置は待機二重系SIVのSC107Aです。台車はDT80系/TR273系、集電装置はPS33H、冷房装置は普通車がAU737系・グリーン車がAU742系、列車情報管理装置INTEROSを装備しています。
写真のクラF-42編成は2024年8月に総合車両製作所新津事業所(グリーン車のみ2024年6月に横浜事業所)で完成したものです。今年の3月にE217系の置換えを完了しております。JR東日本では当面仙石線用のE131系800番代の増備を行っています。

2025/07/12

E233系7000番代(ハエ135編成)

E233系7000番代は、埼京線で使用されていた205系の後継車両として2013年3月から12月にかけて310両(10両編成31本)、2019年1月から6月にかけて相鉄線乗入れを目的として70両(10両編成8本)が製造されたものです。当初から川越線・りんかい線にも入線しています。
車体は軽量ステンレス製の拡幅車体です。帯色は205系と同じ緑15号で、座席モケットも緑色系統としています。車内には液晶画面を用いた車内案内表示器を備えていますが、コンテンツの更新にWiMAXを活用しています。また新製当初からLED室内灯・防犯カメラを装備しております。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御のSC85A、主電動機は出力140kWのMT75、補助電源装置は待機二重系SIVのSC91です。集電装置はシングルアーム式のPS33D、台車はDT71系/TR255系、冷房装置は50.000kcal/hの能力を持つAU726系を装備しています。
写真のハエ135編成は2019年4月に総合車両製作所で完成したものです。相鉄線乗入れに対応した増備車です。神奈川県内でも相鉄線内ではもちろん、東海道貨物線を走行する鶴見・新川崎付近でもその姿を見ることができます。

2025/07/09

E233系1000番代(サイ162編成)

E233系1000番代は京浜東北・根岸線で使用していた209系0番代を置換え、保守の効率化や輸送障害の対応を図ることを目的として導入されたものです。電動車比率は6M4Tに変更となり、6扉車の連結もなくなりました。早いもので導入後既に15年以上を経過しております。
中央快速線用の0番代では前面窓上の表示器に列車番号を表示しますが、1000番代では助士側窓下に移設しています。前面窓の左右を白色として前面窓下にカラー帯を通すようになりました。室内では側扉上の車内案内表示VISが17インチとなりました。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御のSC85A、主電動機は出力140kWのMT75、補助電源装置はIGBT-SIVのSC86Aです。台車はDT71系/TR255系、集電装置はPS33D、冷房装置はAU726系、列車情報制御装置TIMSを装備しています。
写真のサイ162編成は2009年7月に川崎重工で完成したものです。2016年3月にホームドア対応改造、前照灯のLED化を完了しております。その他室内灯のLED化、セキュリティカメラの設置が行われています。

2025/07/08

東急電鉄9000系(9005F)

9000系は1985年から90年にかけて117両(8両編成14本・5両編成1本)が製造されたGTO-VVVFインバータ制御車両です。5両編成で大井町線に投入された9007Fを除いて、東横線に新製投入されてから、大井町線に転用されました。いよいよ6020系による置換えが始まっています。
軽量ステンレス製の車体は垂直断面で側面にビードがあります。車内のロングシートは4人と3人とで仕切を設けており、モケットもオレンジ色と茶色に分けられていました。また車端部の向かって左側にクロスシートを設けています。
制御装置はGTO-VVVFインバータ制御のVF-HR107/VF-HR112、主電動機は出力170kWのTKM-86、補助電源装置はINV020-A0/A1です。台車はTS-1004/TS-1005、集電装置はPT-7108B、冷房装置はCU503/RPU4018を装備しています。
写真の9005Fは、1988年2月に東急車輌で完成したものです。2013年3月に東横線での営業運転を終えて、同年6月に5連に短縮されて大井町線に転用されました。9005Fが東横線から大井町線に転用された9000系の最終編成となりました。既に2月に営業運転から退いています。

2025/07/07

相模鉄道8000系(8708F)

相模鉄道8000系は、既に6編成まで整理されましたが、機器更新など様々な手を加えられています。残った編成は9000系に続いてYNB化されるかと思いましたが、8709Fに実施されたところでコロナ渦で取りやめとなり、結局13000系に代替されることになりそうです。13000系は12000系を相鉄線専用に改良したような感じですね。
8000系のVVVFインバータ制御装置は、既に更新工事を完了していた9000系との機器共通化を図りIGBT素子を用いた1C4M×2群制御としたものに換装されています。基本的な走行性能については更新前と大差がないようにしています。冷房装置は容量拡大を図ったため、補助電源装置も換装しています。
更新後の制御装置はVFI-HR2820T、主電動機は出力150kWのHSV-03、補助電源装置はIGBT-SIVのSVH260-RG4076Aです。台車はKH-132B/KH-135A、集電装置はシングルアーム式のPT7103C/F、冷房装置は50.000kcal/hの能力を持つHRB504-5を装備しています。
写真の8708Fは1994年3月に日立製作所で完成したもので、8000系の5次車に相当します。2009年2月に現行の塗装に変更されました。2015年3月には前照灯をLED化し、2016年4月にVVVFインバータ装置などの更新を行っております。2022年12月に前照灯の位置の変更・自動放送装置の追加などが行われました。

2025/07/06

自宅鉄道博物館別館 阪急2300系・381系入線

レイアウトまで作るのが王道、ブックケースにしまって大量に所有するのが覇道、お座敷運転が常道ともいえる鉄道模型ですが、我が道は戸棚にシンプルにあるだけの車両を飾ることです。お座敷運転でも後片付けが必要になりますので、生活の中で精巧な模型が視界に入るだけでも精神的にはよい効果があります。
まずは別館に予約しておりましたKATO阪急2300系の4両基本セットが入線しました。京都線の最新型特急用でプライベースというグリーン車の親玉みたいな車両も入っています。9300系と並べて、また6300系「京とれいん」の先頭車もありますので、三世代が揃いました。
続いてKATO381系の3両増結セットも入線しました。国鉄特急色のカラーリングや丸みを帯びた車体形状がとても好印象です。モーター車がないので比較的安価なのも好都合でした。最後尾がモハになるのも自分としては変だとは思っていません。
今まで別館に飾っていたE353系・E259系・253系の先頭車は新館に移しています。別館は線路長さがとれ、4両編成までなら自然に飾ることができるので、編成ものもかなり増えてきています。あと1編成、最大でも2編成までなら増やすことができそうです。