2025/06/11

EH200形(20号)

根岸線でEF210形と並んでよく見ることができる電気機関車がEH200形です。山岳路線用かつEH級なので、牽引機関車付け替えの手間を省くための広域運用とはいえ根岸線で見られるのは意外な感じがします。
量産機では試作機である901号機の前面窓中央にあったセンターピラーを廃止し、ワイパを扇拭き式に変更したことで、視界の改善を図っています。また運転室の前面計器パネルを3面パノラマ化して、視認性の向上に配慮しています。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御のFMPU15A・B、主電動機は出力565kWのFMT4×8、補助電源装置はIGBT-SIVのFAPU5Aです。台車は軸はり式ボルスタレスのFD7系、集電装置はFPS4を装備しています。また運転整備重量は134.4tとなります。
写真の20号は2008年7月に東芝府中工場で完成し、高崎機関区に新製配置されたものです。本来EH200形は中央線・信越線・上越線など急こう配が連続する直流電化区間での使用を目的として導入されたもので、EF64形の後継機でもあります。

2025/06/09

自宅鉄道博物館新館 EF66 27 入線

KATOから発売されたばかりのEF66 27を購入しました。EF66形0番代の中で最後まで残った27号機の模型化ですね。さすがのKATO製品、現車のダイナミックなスタイルを的確に小さいNゲージで再現しています。
私は手先が不器用で工作能力が低いため、最初からナンバープレートがついているのは非常に好都合でした。そこから生まれる気持ちのゆとりからか、普段は難儀するカプラー交換も5分ほどで終わりました。
拙宅ではAVボードの一角にプラケースを4つ並べて自宅鉄道博物館新館と勝手に命名していますが、今回のEF66の入線で一通り、車両が揃いました。今年いっぱいはかかるかと思っていましたが、家内のいうとおりすぐに揃えることになりました。
本来走らせるための鉄道模型ですが、近年の製品はさらにできが良くなっているので飾るだけでも十分に楽しめます。また先週にはキロ25の等級帯と車番、キユニ26の車番のインレタもはりつけています。

2025/06/08

EF210形300番代(302号)

根岸線の貨物列車をけん引する機関車もこのところは、EF210形とEH200形に統一されています。たまに甲種回送に入るEF65PFに注目が集まりますが、EF210形のなかでも最新型の300番代は私としては撮影を楽しみにしているグループです。
300番代は100番代をベースとしており、車体色も青を基本とし前面は既存のままですが、側面の配色が変更され青をベースに黄色の帯を加え、ナンバープレートもブロック式に変更されています。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御のFMPU17、主電動機は出力565kWのFMT4×6、補助電源装置はSIVです。運転整備重量は100.8t、台車は両端はFD7S、中間はFD8S、集電装置はFPS4Aを装備しています。
写真の302号機は2014年2月に川崎車両で完成し、吹田機関区に新製配置されたものです。300番代としては、初期の車体にJRFマークが入ったものです。吹田の300番代も根岸線に入ることがあるのかと自分としては驚きを感じての撮影でした。

2025/06/07

E231系1000番代(コツK-26編成)

東海道本線を手軽に撮影できる場所として重宝していた田町駅のホームですが、羽田アクセス線の工事進捗にともなって柵ができて、撮影が困難となったように見受けられます。それはともかく将来の完成後には、運転体系や車両も変わっているでしょう。早いものでE231系も20年選手ですから。
東海道線用として投入されたE231系では基本編成のうち普通車4両がセミクロスシート車となりました。また普通車の座席クッションをSばねを併用した最適な柔らかさのものに変更しています。側窓もIRカットガラスに変更しております。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御のSC77、主電動機は出力95kWのMT73、補助電源装置はIGBT-SIVのSC75/76。台車はDT61G/TR246系、集電装置はPS33B、冷房装置は普通車がAU726・グリーン車がAU729、列車情報管理装置TIMSを装備しています。
写真のコツK-26編成は2005年7月に新津車両製作所(グリーン車は東急車輌)で新製されたものです。6・7号車はモノクラスだった宇都宮・高崎線用編成にグリーン車を組み込むために捻出された普通車を組み込んでいます。該当するサハE231 1089・1090は2001年10月に川崎重工で新製されたものです。

2025/06/04

E235系1000番代(クラF-40編成)

E235系1000番代は横須賀・総武快速線で使用しているE217系の置換えを目的として導入されたものです。1000番代の増備が完了した後はE131系の増備にシフトしている様子ですから、E235系が新たに投入される路線というのはなくて新形式が出てくるような気がします。
車体は軽量ステンレス製ですが、雨樋の突起がなくなり側面は非常にすっきりとした印象です。普通車の全車の腰掛がロングシートとなりました。山手線用のE235系とは座席や床のカラーが異なり、袖仕切の形状が変更されています。
制御装置はSiC-VVVFインバータ制御のSC104A、主電動機は出力140kWのMT79、補助電源装置は待機二重系SIVのSC107Aです。台車はDT80系/TR273系、集電装置はPS33H、冷房装置は普通車がAU737系・グリーン車がAU742系、列車情報管理装置INTEROSを装備しています。
写真のクラF-40編成は2024年7月に総合車両製作所新津事業所(グリーン車のみ2024年5月に横浜事業所)で完成したものです。E217系が去った横須賀線、それほど撮影している人もいない様子でした。

2025/06/01

自宅鉄道博物館別館 283系入線

私はNゲージ車両を飾る場所を、自宅鉄道博物館と勝手に名付けております。食卓の後ろのボード2段を使っているのが「本館」、テレビの下のもとAVアンプの場所が「別館」、テレビの上の棚の一角にプラの展示ケースを4つ並べたのが「新館」です。
この度、別館にKATOの283系電車を入線させました。付属編成の3両セットで動力はありません。私の所有する模型の中では唯一の振り子式電車です。また287系とあわせて特急「くろしお」の車両が2種となりました。
別館は5両編成までは置けるので、一時は全廃したセットものが、117系・阪急9300系・283系と4編成目の導入となりました。本来は走らせて遊ぶのが鉄道模型ですが、お気に入りの車両をいつでも見られる場所に飾っておくのもよいものです。
今回はまた少し見づらい位置に飾っていた10系軽量客車3両とスロ62を見やすい位置に移しました。これは私の鉄道模型休止時代に購入した貴重な存在でかつ自分としてもこだわりを持ってのコレクションなので、今回の283系購入の副産物でもあります。


2025/05/26

京浜急行電鉄1000形(1097編成)

京浜急行電鉄では5月に2025年度の鉄道事業設備投資計画を発表しました。その中で1000形8両編成2本の製造が盛り込まれております。図を見る感じでは、1700番代の続番でSustina構体を採用した車体に見えますが、銀色になっています。
1000形は最初はアルミ車体で、途中から銀色のステンレス車体となり、ラッピング面積が拡大し、ステンレス車体に塗装を施すという異例の展開のあと、再度銀色のステンレス車体に赤色のラッピングを施すことになりました。
環境に配慮して、シンナーを使う塗装をやめるということだそうです。塗装工程をなくすことで効率化が進むということもあるでしょう。このあたりは経営層の意思決定次第で鉄道会社によっても対応が分かれるところです。
写真の1097編成は、2008年10月に東急車輌(現:総合車両製作所)で完成したもので、1000形の8次車に相当します。このタイプが製造されていたころは再び塗装を施すことになるとは思っておりませんでした。そこからさらにラッピングに戻ることもです。