2000形の基本設計は10両編成で、地下鉄千代田線への乗り入れを考慮していましたが、現在まで実現しておらず、また将来千代田線に入ることもないでしょう。実際に登場したのは近郊各停用の8両編成だけになっております。
主回路は1000形に続いてVVVFインバータを採用していますが、IGBT素子を使用したものに進化しています。またモニタ装置は、空調装置、案内表示装置、自動放送などの指令機能や検修機能を持ち、1000形に比較して大幅に機能が向上しております。
写真の2053Fは1998年6月に東急車輌で完成したもので、2000形の2次車に相当するものです。1999年5月から7月にブレーキ読替装置の実車試験を行いました。試験終了後クハ2053に装備した電気連結器を撤去しましたが、ブレーキ読替装置は次の3000形で本採用となりました。
【撮影:佐野次郎 2013.1.6 生田ー読売ランド前間】