1988年に製造された車両からはステンレス第2世代となる10030系にモデルチェンジが行われました。基本性能は10000系に準じますが、前面部分は6050系以来のFRP成形のブラックフェイスを導入し、側面のコルゲートもなくなり見栄えが向上しました。
車体は軽量ステンレス製ですが、ダルフィニッシュ仕上げで、腰部に3本・幕板部分に2本のビードが入ったものになりました。地下鉄乗入用の9000系量産車と同じく、ロイヤルマルーンの帯を締めています。
制御装置は界磁チョッパ制御のVMC-HTR20A/VMC-HTR10A、主電動機は出力140kWのTM-83/TM-84、補助電源装置はSIVのINV-033-B1/INV-033-A0です。台車はTRS-88M/TRS-88T、集電装置はPT-4815-A-M、冷房装置はRPU-3002A/3002AJを装備しています。
写真の11459Fは、1996年1月に富士重工で完成したものです。10000系は10030系・10080系を含め486両が製造されましたが、8000系の大量減少により東武鉄道では最多両数となっています。反面近年では廃車・休車も一部に発生しています。