2009/05/29

大和町フードセンター

 JR根岸線の山手駅は、横浜の「山手」地区とは関係がない。実際には「大和町」と「立野」にまたがっている。根岸線の建設中は「大和町」駅が予定の名称であった。もめにもめたあげく、双方の顔をたてて山手駅という駅名になったのである。
 山手駅の駅前商店街になっているのが、大和町の商店街である。大和町は明治時代には、鉄砲の射撃場であり、通りがまっすぐになっている。昭和50年代までは、商店主たちが町をもりたてて、賑わいがあったように思う。写真の「大和町フードセンター」も惣菜から米まで生活必需品をそろえることができた。またいわゆる「アラフォー」の世代の男性は、米屋のゲームで、「インベーター」や「パックマン」に興じたこともあるんじゃないかな?
 しかし大和町商店街も平成に入ってからは、妙に賃貸マンションと、美容室・やきとり屋が目立つ街になっていった。当り前の風景だった店も、次々となくなり、本屋までなくなってしまった。
 「大和町フードセンター」も最後は魚屋だけが営業していたが、その魚屋も店をしめ、とうとう解体が始まった。おそらく跡地には賃貸マンションが建設されるのだろうと思ったが、実際には建物自体は解体されず、現在では1階部分は駐車場に利用されている。

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