2013/03/03

小田急電鉄3000形〈3269F〉

小田急の電車を撮影していると、この3000形がもっとも多くやってきます。それもそのはずで、長年主力として活躍していた2600形、先代4000形、5000形、9000形を置き換えるために、300両を超す3000形が製造されたからです。
最後の「小田急顔」の電車であった5000型や5200形の引退はかなり注目を集めましたが、90年代はそれらの電車が大勢を占めていたわけです。2035年頃には3000形の引退時期となり、注目を集めることになるのでしょうか?
さて3000形は2002年度の2次車から、民鉄標準車両の仕様を導入し、汎用装置を取り入れています。1次車に見られた戸袋窓も廃止されています。標準車両導入の背景には、経済成長による輸送人員の減少から、一層のコスト削減が急務となっていたことがあります。
写真の3269Fは2005年3月に川崎重工で完成したもので、3000形の5次車に相当します。5次車からすべての出入口上部に液晶モニタを設置しています。
【撮影:佐野次郎 2013.1.6 生田ー読売ランド前間】