2013/03/08

小田急4000形〈4063F〉

4000形は小田急としては三代目の千代田線乗入れ車両として、JR東日本のE233系をベースにして設計された電車です。3000形で取り入れた標準設計をさらに推進して、主要機器や回路を二重系として、故障により強い電車になっています。
車体はE233系と同様軽量ステンレス製で、東急車輌式の造作となっています。同じく千代田線に乗入れるJR東日本のE233系2000番台は、同系の他番台よりも4000形に近い車体になっております。4000形の車内は明るめの赤をベースにした、落ち着いた色合いでまとめています。
主回路はIPM素子を使用したVVVFインバータ制御となっており、新技術として編成滑走制御を取り入れています。またTIOSによって編成全体のブレーキ装置を管理しています。TIOSの伝送系も二重化されております。
写真の4063Fは、2010年12月にJR東日本の新津車両製作所で完成したものです。新津車両製作所では、小田急4000形のほか、同じE233系ベースの相模鉄道11000系も製造していますね。車両標準化の進展を実感できますね。
【撮影:佐野次郎 2013.1.6 生田ー読売ランド前間】