2013/03/30

東京地下鉄9000系(9101F)

つい先日の東横線渋谷駅の地下化による、撮影の熱狂ぶりは記憶に新しいところです。首都圏の鉄道網の広域化とネットワーク化の進展には目覚ましいものがあります。
これら鉄道網の整備の方向性が明らかになったのは1985年頃の運輸省の答申だったと記憶しています。当時の鉄道ピクトリアル誌に詳しい紹介記事が出ていたのを覚えています。ちなみにその頃の新車といえば山手線の205系電車でした。
その記事の中に、目黒を起点として、麻布や永田町、飯田橋を経由して岩淵町(現:赤羽岩淵)に至る営団地下鉄7号線の整備計画もあげられておりました。現在の東京メトロ南北線ですが、いまにして思えば、バブル経済真っ盛りの頃には麻布を走る地下鉄はなかったわけですね。
写真の9101Fは南北線の主力車両である9000系電車の先行試作車で、1991年7月に川崎重工で完成したものです。千代田線で各種性能試験を行ってから、南北線の神谷橋車両基地に陸送され、同年11月の南北線一次開業に充当されました。