2016/09/17

EF65形1000番代(1089号)

EF65形電気機関車は、EF60形に続く平坦路線における直流電気機関車の標準形式として、1965年から79年にかけて国鉄の電気機関車としては最多の308両が製造されました。EF60形の弱点であった高速性能を改善し、高速性能と牽引力の両立を図っています。
貨物列車牽引用の標準型の他、ブルートレインの牽引を目的とした500番台(P形)、高速貨物列車の牽引を目的とした500番台(F形)、F形を基本として貫通扉を設け、耐寒耐雪設備を付加した1000番台(PF形)などバリエーションがあります。
私としては、P形・PF形が身近に感じられます。最寄り路線である根岸線で貨物列車の牽引に活躍する姿をよく見たからです。すでにP形は引退し、PF形もEF210形に押されてあまり見かけなくなりましたが。
写真の1089号機は、1977年11月に川崎重工・富士電機で完成したもので、PF形としては首都圏の旧型電機の置き換えに充当された6次車に属します。新製以来、新鶴見機関区に配置されていますが、2006年3月に更新修繕、2012年5月に2089号機への改番を実施しています。
【撮影:佐野次郎 2010.4.13 南武支線八丁畷駅】