583系電車は、1967年に新大阪ー博多間の特急「月光」、新大阪ー大分間の特急「みどり」に初めて581系が投入され、翌年には改良型の583系が上野ー青森間の特急「ゆうづる」「はくつる」「はつかり」に投入されました。
昼は座席状態で特急列車に使用され、夜は寝台をセットして寝台特急として走るという、非常に生産性の高い車両で、1972年までに434両が製作されました。485系電車とともに新幹線網が整備される前の在来線の主力を担った車両ですね。
写真を撮影したのは、1984年頃で「はくつる」「ゆうづる」で走る姿を見ることができました。1994年に583系としては最後の定期特急となった「はくつる」からも退きました。今は2017年、動態保存に近い姿とはいえ、よく運用を継続できたものだと感じます。
【撮影:佐野次郎 1984年頃 尾久駅】