2017/06/03

相模鉄道10000系(10704F)

8000系と9000系を到達点として、個性豊かな車両群を投入してきた相模鉄道でしたが、2002年にJR東日本のE231系をベースとした10000系を導入し、コストダウンと環境への配慮へと大きく方針転換を行いました。
前面デザインは独自に設計されたもので、車体幅もE231系とは若干異なりますが、基本的な仕様はE231系とほぼ同一です。座席もE231系と同様のバケット式のロングシートを採用し、側窓の電動式の開閉機能もなくなっています。
E231系同様、列車情報管理装置(TIMS)を導入したことにより、多くの配線を伝送に置換え、大幅なメンテナンスフリーとコストダウンを実現しました。E231系と共通なシステムとなり、相鉄としては初の平行カルダン駆動となりました。
写真の10704Fは、2004年3月に東急車輌とJR東日本新津車両製作所で完成したもので、10000系の3次車に相当します。2003年8月のダイヤ改正での運用見直しにより、2100系20両、6000系16両を10704F8両と入れ替わりに廃車し、車両数が削減されました。
【撮影:佐野次郎 2017.5.14 西谷ー上星川間】