2021/03/26

定期運用を退いた185系特急形電車

2021年3月に実施されたダイヤ改正で、特急「踊り子」と通勤ライナー「湘南ライナー」「おはようライナー新宿」「ホームライナー小田原」に使用されていた大宮総合車両センター所属の185系特急形電車が定期運用から撤退しました。
185系電車は、1981(昭和56)年に急行「伊豆」と間合い運用での普通列車に使用されていた153系急行形電車の代替として登場しました。当初は急行「伊豆」に投入され、同年10月のダイヤ改正で、特急「あまぎ」を含めて特急「踊り子」に再編成されました。
同時に普通列車の運用とは極力分離が行われ、普通列車用としては113系近郊型電車82両が製造されました。私は子供の頃185系電車による普通列車に乗車したことがあります。たまたまかもしれませんが、2扉・デッキ付きの185系の立席では窮屈さを感じました。
国鉄特急といえば、東北・北陸特急のような485系12両編成・食堂車付きの印象が強かったので、185系は実質急行形ではないかと思ったりもしましたが、長い間しっかりと活躍してくれた電車になりました。撮影を始めた頃から現役の車両というのも数少ない存在でした。
【撮影:佐野次郎 1984年頃 横浜駅】