2025/08/12

広島電鉄1900形(1913号)

広島電鉄1900形は、1978年に全廃された京都市電1900形が移籍したものです。塗装は京都市電の塗装を維持し、京都の市章や車番の字体もそのままです。ただし中央の扉はクリームからグリーンが回り込むようになっています。
1900形の車体長さは12.8m、定員は85名です。京都市電では900形として新製され、1970年にワンマン化し、扉配置を前後から前中に改め、前照灯も2灯化されました。さらに広島電鉄では冷房改造を受け、方向幕も大型化されています。
1900形は吊掛式・直接制御で制御装置はKR-8、主電動機は出力45kwのSS60が2基、制動装置はSM-3、台車は住友の軸バネ式FS65Aを装備しています。広島電鉄に移籍してから、集電装置はZパンタとなり、さらにシングルアーム式に換装されています。
写真の1913号は、1978年に元京都市電1900形1929号(1957年東洋工機)が移籍したものです。「嵯峨野」の愛称がつけられております。広島電鉄1900形はながらく15両全車が健在でしたが、 2024年に1902.3号、2025年に1910.12号が廃車となりました。

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