小田急電鉄の2000形電車は、各駅停車の8両編成化を進めて、乗降時間を短縮することと着席定員の増加をはかるために1994年から2002年にかけて72両(8両編成9本)が製造されました。
1000形によく似たスタイルの2000形ですが、環境への影響を考えた改良が加えられており、全電気式空気ブレーキやモノリンク式台車などの新しい技術を取り入れています。
主回路は1000形同様VVVFインバータ制御ですが、より進化したIGBT素子を使用した3レベル式に進化しています。またモニタ装置は空調装置、案内表示装置、自動放送などの指令機能や、車内の混雑率、温湿度を把握できるなど機能が大幅に拡張されております。
写真の2057Fは2001年1月に東急車輌で完成したもので、2000形の3次車に相当します。集電装置を新製当初の菱型からシングルアーム式に交換しています。