2015/10/03

梅小路蒸気機関車館 C59 164

C59形蒸気機関車は、主に主要幹線における旅客列車の牽引を目的に、1941年から43年にかけて100両、1946年から47年にかけて73両が川崎重工・日立製作所・汽車会社で製造されました。保守に手間のかかるC53形蒸気機関車を代替するものでした。
私としては、一番好きな蒸気機関車の形式であります。全長が長くスマートで美しいスタイルの機関車だからです。子供の頃読んだカラーブックス「蒸気機関車」でも魅力的な写真がありました。その他にも記録写真が多く残されているのはうれしいことです。
大型・重量級の機関車ですので、使用できる線区も限られ、1970年の呉線を最後に現役を退きました。保存された車両も少ないですが、梅小路蒸気機関車館や九州鉄道記念館など恵まれた環境で保存されているのは喜ばしいです。
写真の164号機は、1946年に日立製作所笠戸工場で完成し、梅小路機関区に新製配置されました。1950年に糸崎機関区に転属し、山陽本線・呉線で活躍しました。梅小路蒸気機関車館では開館当初から静態保存されています。
【撮影:佐野次郎 2015.5.19】