小田急1000形電車は輸送力増強と千代田線乗り入れ用の9000形の代替を目的として、1987年から93年にかけてワイドドア車の1500形を含めて196両が製造されました。なお9000形は1000形投入の段階では直接廃車とならず、地上線に転用されました。
車体は小田急の電車では初めて、軽量構造のオールステンレス製となりました。先頭部はFRP製ですが、8000形の面影を残したデザインとなっています。また窓配置も8000形と同じで戸袋窓も妻窓も設けられています。車内は8000形の後期形に準じたものとなっています。
制御装置はGTO-VVVFインバータ制御を採用しています。主電動機は出力175kwの誘導電動機MB-5026-Aを装備しています。また台車はアルストムリンク式空気バネ台車FS534/FS034を装備しています。
写真の1255Fは1990年1月に東急車輛で完成したもので、6連の2次車に相当します。千代田線乗り入れに使用されましたが、4000形の投入により現在では地上線専用となっております。