2018/03/11

品川駅のクモユニ74

現在の品川駅は、港南口で大規模な再開発が行われ、東海道新幹線の品川駅ができ、そして上野東京ラインができ、と通勤輸送の拠点駅として大変貌を遂げました。常磐線の車両が普通に乗り入れている姿を見ると変貌ぶりを実感します。
私にとっての品川駅のイメージは、ブルートレインの車両基地というものです。さくら・はやぶさ・富士・みづほ・あさかぜ・出雲・瀬戸・銀河、各列車の客車が日中は品川客車区で出番を待っていたわけです。
写真の東海道線の下りホームは、現在ではほぼ通勤輸送一辺倒ですが、1986年までは荷物電車が姿を現していました。通勤電車に増結されたり、単独で走ったりしていたものです。あとは撮影の合間に食べた常盤軒のそばスタンドが思い出深いです。
クモユニ74形は、111系近郊型電車と併結運転を行うことを目的として、1962年にモハ72形0番台の台枠を再利用して荷物郵便電車に改造したものです。1986年に国鉄で荷物輸送が廃止されたことにより全廃となりました。
【撮影:佐野次郎 1984年頃】