2018/11/17

小田急電鉄2000形(2051F)

小田急電鉄2000形電車は、各駅停車の8両編成化によって乗降時間の短縮と着席定員の増加を図るため、1994年度から2002年度にかけて72両(8両編成9本)が導入されました。1000形を基本としつつ、環境への影響を考えて改良を加えています。
車体は1000形と同様に軽量ステンレス製で、共通の部材を使用しています。出入口の幅は、運転台の直後を除いて1.600mmと広げられ、乗降時間の短縮に配慮しています。また新製当初から先頭車の車端部に車いす用のスペースを設けています。
制御装置は、IGBT素子を用いたVVVFインバータ制御で、主電動機は出力175kWの三相誘導電動機を装備しています。小田急の一般車では初めて電気指令式空気ブレーキを備え、台車はボルスタレス式空気バネ台車(SS143/SS043)を装備しました。
写真の2051Fは、1995年1月に日本車輌で完成したもので、2000形の1次車に相当します。2009年2月には種別・行先表示器をフルカラーLED式に換装しています。当初は窓にカーテンがありましたが、遮光ガラスに換装されたために撤去されました。
【撮影:佐野次郎 2018.11.6 百合ヶ丘ー読売ランド前間】