2018/11/04

地方私鉄1960年代の回想

少子高齢化の進行と、東京一極集中と表裏一体となっている地方の人口減少により、ローカル線の経営環境は厳しさを増す一方です。廃線となる路線もありますし、JR北海道のように会社自体の苦境が伝えられるところも出てきました。
今から約半世紀をさかのぼる1960年代には、現在では考えられないようなところに多くの地方私鉄が走っていました。この上下巻の写真集には、当時の地方鉄道の姿がしっかりと記録されています。車両だけでなく背景が多く記録されているのがいいです。
自動車の普及により、これらの地方鉄道のほとんどは姿を消してしまいましたが、貴重な記録を写真集として手にできることはうれしいことです。まさに鉄道書の醍醐味を味わえる写真集だと思います。
これからの日本の鉄道は、リニアや新幹線、通勤電車、LRTなどが主役として進化していくことになるでしょう。自動車については、内燃機関から電気へ、個人所有からシェアリングへと革命的な変貌を遂げていくのかもしれませんね。