8000形の車体は普通鋼製ですが、長寿命化を目的として屋根板・床板はステンレス製としています。側窓は一段下降式ですが、雨水の侵入を防ぐため、下部の水受けをアルミ製の一体構造にする工夫がされています。
制御装置は界磁チョッパ制御を採用し、安定した回生ブレーキ力を得るために電空演算ブレーキを採用しました。現在では8251Fと8255Fの6連2本を除いて、制御装置はVVVFインバータ制御に換装され、制動装置は電気指令式に変更されています。
写真の8064Fは1987年2月に東急車輌で完成したもので、4連の4次車に相当します。2009年7月に小田急車両工業で、車体修理と制御装置の更新工事を完了しています。小田急では最古参である8000形の後継車両も近いうちに具体化していくのでしょうか?
【撮影:佐野次郎 2018.11.6 百合ヶ丘ー読売ランド前間】