2020/06/06

415系500番代


上野東京ラインが開業してからは品川まで乗り入れてくるようになりましたので、身近な存在になった常磐線ですが、もともとは上野まで出ないと見られない電車でありました。秋葉原まで行けば、時折引き込み線に留置されている姿を見た記憶もありますが。
また現行のE531系に一気に置換えられるまでは、交直両用の415系近郊型電車が主力でした。昭和30年代に登場した401系電車を基本にした形式が、平成になってからも主力の座を占めていたわけです。取手までは直流専用の電車(103系→E231系)が使用されます。
もともとローズピンクの塗装でしたが、昭和60年にはイメージアップを目的としたものか、アイボリー地に青帯というカラーリングに変更になっていました。同じく上野を始発とする東北本線・高崎線の電車は湘南色のままでした。
写真の415系500番代は、近郊型電車では基本となっていたセミクロスシートをやめて、オールロングシートにしたものです。以前の西武池袋線のような長い座席になったわけですが、それだけ常磐線の混雑が激しくなっていることを反映していたのだと思います。