185系の代替となるのは、中央本線の特急「あずさ」「かいじ」や房総特急から転用されるE257系電車です。リニューアルを実施した上での転用ですが、車両の需給を考えると順当な施策といえるでしょう。
少々の料金を上乗せしてもよいので座って通勤したという需要はあると思います。生産人口の減少や、テレワークの普及などで乗客数の増加が見込めない今、通勤特急の拡充で客単価の上昇を図る施策は時宜にかなったものであります。
ちなみに写真を撮影したのは1985年であります。特急らしくないといわれた転換クロスシートが交換されるなどリニューアルが実施されたとはいえ、30年以上も東海道線で走り続けているのは、185系が本質的に堅牢に製造された車両だったからでしょう。
【撮影:佐野次郎 1985年 大船駅】