2020/11/22

なつかしの食堂車

上野東京ラインの尾久駅に隣接する尾久車両センターには、5両のブルートレイン用の客車が留置されています。旧「北斗星」用が3両、旧「出雲」用が2両の24系25形ですが、塗装もされていないようで痛々しい姿です。
国鉄の分割・民営化を生き延びたブルートレインですが、航空機・新幹線・高速バスの発達を前に姿を消してしまいました。1980年代には傾きはじめていましたが、それでも一番の撮影対象でありました。
1991年に九州を一周する旅行に出かけましたが、帰りに博多から「あさかぜ4号」に乗車し、ついに念願のブルトレ食堂車を利用することができました。計画も切符の手配もレンタカーの運転も友人任せという便乗に近い旅行でしたが。
写真のオシ24701は、1973年9月にオシ24 1として新潟鉄工所で完成し、向日町運転所に新製配置されました。すぐに品川客車区に転属し、九州行の寝台特急で活躍しました。1986年12月には大宮工場で「あさかぜ1.4号」用に内装をグレードアップし、701号に改番されました。1994年には尾久客車区に転属し、「出雲」に使用されました。
【撮影:佐野次郎 2016.10.10 尾久駅】

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