3000形は小田急の通勤型車両では最多両数・最長製造期間となります。低騒音化・省エネルギー化・バリアフリーの推進などサービスレベルの向上に取り組んだ車両ですが、拡幅車体に馴染んだ乗客には狭く感じる向きもあったようです。
車体は側扉幅1.300mmの一般的な構成となりました。腰掛は片持ち式のバケットタイプとなり、袖仕切も大型のものに変更されました。暖房用のヒータは斜めに吊り下げるようにして暖房効率を確保しています。
制御装置はIPM-VVVFインバータ制御のMAP-198-15V96、主電動機は出力180kWのMB-5092-A、補助電源装置はIGBT-SIVはINV126-K0です。台車はTS-1026/TS-1027、集電装置はPT7113-B、冷房装置はCU709を装備しています。
写真の3260Fは2003年4月に川崎重工で完成したもので、3000形2次車の後期型に相当します。2次車の後期型では冷房装置の能力が50.000kcal/hに強化され、補助電源装置の容量も140kVAに強化されました。