2023/03/05

小田急電鉄5200形(5256F)

小田急電鉄では増大する輸送需要に対応するため、急行を1977年6月から、準急を1978年3月から10両運転を開始しました。当時大型高性能車の6両編成は9000形しかなかったため、実績のある5000形を基本とした5200形を1977年度から82年度にかけて120両(6両編成20本)製造しました。
車体は5000形と同様の構成で、側窓は9000形で好評だった1段下降式としました。また妻窓は1枚の固定窓となりましたが、これも9000形と同様です。室内は5000形の4次車・5次車と同じ構成となっていました。
制御装置は発電制動式超多段式のABFM-188-15MD、主電動機は出力135kWのMB-3039-B、補助電源装置は容量140kVAのIGBT-SIVです。台車はFS375/FS075、集電装置はPT7113-B、冷房装置はCU12系を装備していました。
写真の5256Fは1979年6月に日本車両で完成したものです。1997年7月に車体修理を完了しました。2007年12月に4両化工事を行いました。これは4両編成の不足を補うための措置で、使用期間を考慮して改造も必要最低限にとどめられました。2011年5月に廃車となりました。