2023/05/10

209系(ウラ63編成)

209系は103系など大量に製造された通勤形電車の世代交代を図るため、メンテナンスフリー、重量・新造価格の低減、寿命の適正化等を追求とした次世代車両として開発されたものです。901系として試作3編成が製作され、比較・検討ののち、1993年2月から1997年10月まで9次にわたり792両が製造されました。
車体は軽量ステンレス製で、プレス加工部材を多用して軽量化が図られました。客室は内張、天井パネルはモジュール化した合成樹脂成形品・化粧パネルを使用しました。座席は片持ち式とし、側窓は大型の固定窓を採用しています。
制御装置はGTO-VVVFインバータ制御のSC41A、主電動機は出力95kWのMT68、補助電源装置はGTO-SIVのSC37・SC37Aです。台車はDT61/TR246、集電装置はPS28A、冷房装置は4扉車がAU720A・6扉車がAU722Aです。
写真のウラ63編成は1997年2月に新津車両製作所で完成したものです。4両が2011年6月に長野総合車両センターで房総地区用のマリC440編成に転用改造され、2両が2011年8月にマリC439編成に転用改造されました。転用対象外の4両は2009年11月に廃車となりました。