2023/06/15

東京地下鉄10000系(10123F)

10000系は2008年の副都心線の開業に向けて導入された車両です。副都心線のワンマン・ATO運転に対応しますが、有楽町線でも主力として使用されています。快適性・使いやすさ・車体強度の向上、保守の省力化、火災対策の強化、コストダウンに重点をおいて設計されました。
車体はアルミ合金によるダブルスキン構体です。腰掛はブラウン系の同色で、一人当たりの専有幅は460mmとなっています。天井構造を工夫し、貫通扉・荷棚に強化ガラスを採用したことにより、開放感のある空間が生み出されました。
最高速度は120km/h、加速度は3.3km/h/s、減速度は常用3.5km/h/s・非常4.5km/h/sです。制動方式はATC連動電気指令式電空併用ブレーキ(回生付)遅れ込め式で電気停止ブレーキ、耐雪ブレーキを備えます。空気圧縮機は除湿装置一体型スクロール式のMBU331Cを装備しています。
写真の10123Fは2008年12月に日立製作所で完成したもので、10000系の4次車に相当します。4次車は副都心線の開通後の竣工で、7000系の未更新車を代替するために製造されたものです。