2023/06/26

東急電鉄1000系(1013F)

池上線・多摩川線で走る1000系には1編成だけ正面の顔立ちの異なるものがあります。写真の1013Fがそれで他の編成では左に寄っている貫通扉が中間に位置しています。2000年にデハ1312とデハ1313を入れ替えて両先頭車とも正面貫通路に統一しております。
これは東横線から営団地下鉄日比谷線に直通する8両編成と目蒲線で使用する4両編成の予備車を共通化するため、4連を2本組み合わせて8連を構成していたものです。8連にしたときに中間になる車両を通り抜け可能とするために貫通路が中間にあるわけです。
制御装置はGTO-VVVFインバータ制御のATR-H8130-RG621A、主電動機は出力130kWのTKM-88、補助電源装置はGTO-SIVのINV020-A1です。台車はTS-1006/TS-1007、集電装置はPT-7108B、冷房装置はRPU-2219を装備しています。
写真の1013Fは1990年9月に東急車輛で完成したものです。1000系の中では1000N系と呼ばれるグループに分類されます。2019年11月から従来走っていた3000系列の電車の雰囲気を再現した緑色のラッピングを施して営業運転に就いています。

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