東急1000系電車の正面貫通路は右側に設けられているのが基本ですが、池上・多摩川線用の1013Fだけは貫通路が中央に設けられております。
もとは東横線からの日比谷線直通用の8両編成と目蒲線用の4両編成の予備車を共通化する目的で、1990年に1010F~1013Fが製造されたうちの8両編成時に中間に入る4両だけが貫通路を正面に設けたものです。
東横線に残っている1010F+1011Fについては、客室スペースを拡大するため2003年9月に8両固定編成の1010Fとなり、正面貫通路のデハ1310とクハ1011は中間車のデハ1362とサハ1051に差し替えられました。
写真の1013Fは2000年に東横線から目蒲線に転籍となり、デハ1312とデハ1313を入れ替えて両先頭車とも正面貫通路に統一しております。さらに池上線への転籍に際してワンマン化改造を行うと同時に3両編成に短縮されています。