近代的なスタイルの車体は、江ノ電に新風を吹き込んだものといえるでしょう。鉄道友の会のブルーリボン賞を受賞しています。また熱線吸収ガラスを採用してカーテンを省略しています。JR東日本が90年代に209系電車で取り入れた仕様を先取りしていますね。
1000形では旧式の吊り掛け駆動を採用しており、なつかしい走行音を堪能することができます。これは主流のカルダン駆動を小型車体に採用する目処が立たなかったからだそうです。江ノ電では1986年に登場した1500形で初めてカルダン駆動になりました。
写真の1001+1051編成は1979年12月に東急車輌で完成したもので、1000形の1次車に相当します。2006年にはリニューアル工事を行っています。2009年12月から営業運転開始後30周年を記念して、新製当時の塗装を復元して営業運転に就いています。
【撮影:佐野次郎 2011.2.2 鎌倉駅】