2023/06/23

東武鉄道50050系(51060F)

東武鉄道50050系は東上線用の50000系をベースとして、東京地下鉄半蔵門線・東急田園都市線との相互直通運転に使用する車両としたものです。東武鉄道では従来地下鉄用と地上線用を別系列としていましたが、50000シリーズでは共通仕様はそのままで若干のカスタマイズを施すようになっています。
車体はアルミダブルスキン構造で、遮音性に優れます。車内の配色は白を基調としており、床はグレー系のツートーンです。座席は一人当たり幅460mmの片持ち式ですが、硬めの座席は東武では初めて採用されたものです。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御のVFI-HR2820F/VFI-HR1420L、主電動機は出力165kWのTM03、補助電源装置はIGBT-SIVのINV146-G0です。台車はTRS-03M/TRS-03T、集電装置はPT7112-A、冷房装置はRPU-15005、車両情報制御装置ATIを装備しています。
写真の51060Fは2007年3月に日立製作所で完成したものです。東武の50000系列は日立製作所のA-train標準仕様をベースとしている車両でもあります。クーラー横に非常換気装置があり、また側面の固定窓ものちに簡易開閉式に改造しています。