2023/10/30

東急電鉄3000系(3111F)

東急電鉄3000系は2000年8月の目蒲線の運転系統変更による目黒線の開業に備えて専用車両として導入されたものです。営団地下鉄(当時)南北線と東京都営地下鉄三田線との相互直通運転の協定に則り、運転機器等の取扱を共通化しました。1999年から2001年にかけて78両(6両編成13本)が製造されました。
車体は軽量ステンレス製でビードのない平板で、艶消しの仕上げとなりました。先頭部は曲線デザインのFRP製です。車内の配色はピンク系の暖色でまとめられました。腰掛は片持ち式とし、座面が茶色、背面が赤色としています。側扉上部にはLED式案内表示を装備しました。ちなみに2021年9月に増備された中間車の内装は2020系に近くなっております。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御のVFI-HR2420E/SVF038-A0、主電動機は出力190kWのTKM-98・99、補助電源装置はIGBT-SIVのINV127-B0です。台車はTS-1019/TS-1020、集電装置はPT-7108B、冷房装置はRPU-11012H/HRB503-1を装備しています。
写真の3111Fは6両が3011Fとして2000年8月に東急車輌で完成したものです。2023年3月の相鉄新横浜線への直通開始に備えて、2021年9月に中間車2両を総合車両製作所横浜事業所で新製し、2022年12月に8連化・改番して3111Fとなりました。

過去の記事から
東急電鉄3000系(3011F)