鶴見線用の205系は27両(3両編成9本)が鎌倉車両センター中原支所に配置されています。運用区間は鶴見ー扇町・海芝浦・大川間です。帯色は窓上が黄色、窓下が黄色・ニュートラル系・グリーン系の組み合わせです。
205系の車体は軽量構造のステンレス車体を採用しています。鶴見線用の205系は3両編成に短縮されたため、両先頭車とも中間車に運転台を接合したものです。デザインはオリジナルの先頭車とは異なり、運転台もワンハンドルマスコンを採用しています。
制御方式は界磁添加励磁直並列組み合わせ、抵抗制御で空気ブレーキ方式は電気指令式です。主制御器はCS57、主電動機は出力120kWのMT61、補助電源装置はSIVのSC72形です。台車はDT50/TR235を装備しています。
写真のナハT12編成は、1988年1月に日立製作所で完成した山手線用MM´134号と、1990年7月に川崎重工で完成した埼京線用T214を、2004年10月に郡山総合車両センターで先頭車化改造を含めて鶴見線向けの転用工事を実施したものです。2009年1月には集電装置をシングルアーム式のPS33Eに換装しています。2024年3月のダイヤ改正でE131系1000番代に代替され、現役を退いています。