600形は京浜急行電鉄としては3扉の地下鉄乗り入れ車両ですが、新製当初はクロスシートを備えておりました。4両編成は朝夕の増結運用を中心に使用されましたが、2編成をつなげてのエアポート急行や単独での普通運用も見られます。
車体はアルミ製で、更新工事後には前面のワイパーカバーに形式を示す「600」の切り抜きを入れています。これで前面が1000形・2100形によく似たものになりました。見ての通り、側窓は1000形の初期のアルミ車とは意匠が異なっております。制御装置は東洋RG656A-M、主電動機は東洋TDK6161-A、補助電源装置はSVH-85W-4008Aです。台車は新たに設計されたTH-600M・TH-600Tを装備しています。集電装置はシングルアーム式パンタグラフを採用しています。写真の656編成は1996年5月に東急車輌で完成したものです。2012年5月に車体更新工事・腰掛のロングシート化改造が行われました。車体情報案内装置も2画面のトレインビジョンに換装されています。