2024/10/12

EF210形100番代(104号)

EF210形電気機関車は、JR発足後の新形式では最多両数となっています。新鶴見・吹田・岡山の各機関区に配置され、東海道・山陽本線を中心に広範囲に運用されています。100番代は主回路の変更により、冗長性を高めたグループです。
国鉄時代の電気機関車は一貫してEL14系自動空気ブレーキを採用しており、応答性や操作性に限界がありました。EF210形を含めJR発足後の新形式は電気指令式の自動空気ブレーキとなり、機関車の常用ブレーキは発電ブレーキを基本的に使用するようになりました。
発電ブレーキ併用電気指令式自動空気ブレーキ方式(抑速ブレーキ付)となったことにより、編成全体に対しては空気指令の自動空気ブレーキであることには変わりはありませんが、従来のシステムに比べて機関車内での応答性・操作性と保守性が向上しました。
写真の104号機は、2001年1月に川崎重工で完成し、岡山機関区に新製配置されたものです。2012年に吹田機関区に転属しましたが、さらに2024年3月には新鶴見機関区に転属しております。100番代としては初期の下枠交差型パンタグラフを装備している機関車となります。