東海道線の東京ー横浜間で気軽に見ることができる特急型電車というとE257系となります。長く使用されていた185系を代替したのですが、もとは中央本線の特急「あずさ」「かいじ」で使用されていたもので、既に新製後20年を経過しています。
転用に際して車体のカラーを伊豆の空と海の色をイメージしたペニンシュラブルーを基調としたデザインに変更しています。座席モケットも同様にペニンシュラブルー基調に変更しました。また着席利用を円滑にするためE657系・E353系と同様の座席管理システムを導入しています。
制御装置はPWM-VVVFインバータ制御のSC119/SC118、主電動機は出力145kWのMT72A、補助電源装置は待機二重系SIVのSC120です。台車はDT64/TR249系、集電装置はPS36、冷房装置はAU302、車両情報制御システムTIMSを装備しています。
写真のオオNA05編成は、2001年12月に近畿車両で完成し、モトM106編成として松本車両センターに新製配置されたものです。9両が2020年5月に秋田車両センターで東海道線向けの転用改造と機器更新を完了し、大宮総合車両センターに転属しました。