2019/02/09

急行「ごてんば」の167系電車

国鉄の分割・民営化が行われた1987年から既に4半世紀以上を経過した2019年ともなりますと、JRの初期に製造された車両も置換対象となり、国鉄時代から走り続けている車両も稀になりました。身近に見られるのは特急「踊り子」の185系電車くらいでしょうか。
1980年代は、国鉄の経営も財務的には傾いていた時期ともいわれますが、現在では見られないような列車が走っていました。写真の電車は、東京ー御殿場間に運転されていた急行「ごてんば」号の167系電車です。
急行「ごてんば」号は、1968年4月に運転を開始し、当初は165系3連を使用していました。1981年10月から167系4連に変更となり、165系12連の急行「東海」と併結する東京ー国府津間では16連の長編成でした。1985年3月のダイヤ改正で、急行「ごてんば」は利用減により廃止となりました。
167系は、1965~66年に165系急行形電車をベースに製造された修学旅行輸送用の車両です。修学旅行用の電車があったとは、現代では考えられないですね。35両がJR東日本に継承されたので、私も田町電車区に留置されている姿をよく見かけました。
【撮影:佐野次郎 1983年頃 大船駅】

0 件のコメント:

コメントを投稿