2020/07/05

東京急行電鉄9000系(9005F)


現在では大井町線専用車両となっている9000系ですが、私にとっては東横線用の車両という印象が強いです。今でこそ5050系に席巻されている東横線ではありますが、8000系・8090系(8590系)・9000系の混用の時代が長く続きました。
当時の東急東横線は、渋谷ー桜木町間の運転で、1時間に急行が4本と各停が4本、それに中目黒ー日吉間に日比谷線直通の各停が混じるのが基本になっていました。競合する路線もないのでゆっくりと走っていたような印象です。
JR東日本が湘南新宿ラインの運転を始めたこともあり、2001年に東急東横線では特急の運転を開始しました。停車駅は渋谷・自由が丘・武蔵小杉・菊名・横浜・桜木町と厳選され、当初は日中だけの運転とはいえ、革命的な速達列車となりました。
写真の9005Fは、1988年2月に東急車輌で完成したものです。2004年に横浜ー桜木町間が廃線となり、みなとみらい線に直通するようになってからも東横線で活躍しました。2013年6月に5連に短縮されて大井町線に転用されました。