2020/07/11

特急「かいじ」のE257系


中央本線の特急「あずさ」「かいじ」といえば、私にとっては183系電車の印象が強いです。歴史の古い「あずさ」には181系電車によって運転されていた時代もありますが、甲府止まりの列車を改称した「かいじ」は当初から183系電車による運転でした。
JRに移行してからは「あずさ」に内装をグレードアップした183系の改装車が登場したり、東京まで運転される列車が設定されたりもしました。振り子装置付きのE351系の投入によって、新たな時代の到来と思いきや、5編成だけの製造で打ち切りになりました。
183系も大半が残りましたが、2001年から翌年にかけてE257系電車に置き換えられました。E257系は、E231系電車のシステムを基本にして特急形電車に発展させた形式です。振り子装置もなく室内の造作もカジュアルなものといえるでしょう。
2019年3月には新型E353系電車によって、中央本線の特急からは退きました。E351系は廃車となりましたが、E257系はリニューアルされて東海道本線・伊東線の特急「踊り子」に転用され、国鉄時代から使用されている185系電車を置き換えることになります。
【撮影:佐野次郎 2010.3.6 高円寺駅】