8800形は老朽化した7500形の代替となった車両です。「先進性と快適性」をコンセプトとして、荒川線のイメージを一新することを目的としています。最終的なデザインは、新聞やホームページによる告知を利用した一般投票に基づいて決定されました。
車体の前頭部は、3次元曲線ガラスとFRP製前面カバーを使用して、丸みがある親しみやすいデザインになりました。車内の壁面と天井中央はアイボリーで統一し、天井側寄りには木目調の柄を採用しました。優先席のみ一人掛けクロスシート、一般席はロングシートです。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御のATRD-M260-RG699A、主電動機は出力60kWのTDK6051-A、補助電源装置はIGBT-SIVのDA61TK40です。台車はFS91-B、集電装置はPT7148-A2、冷房装置はCU77B-G1を装備しています。
写真の8803号は2010年2月にアルナ車両で完成したものです。塗色は荒川線沿線に多く植えられているバラをモチーフとしたローズレッドとシルキーホワイトで塗分け、窓周りを黒色に塗装して引き締めています。