9000系は1991年の駒込ー赤羽岩淵間の開業に備えて導入されました。路線の拡大や乗入れ区間の拡大により、2009年までに5次にわたって138両(6両編成23本)が製造されました。その間の技術の進化を反映して仕様も変更されています。
目黒ー溜池山王間の開通に備えて増備された4次車では、制御装置が05系8次車以降と同じく高耐圧素子による2レベル方式となり、機器も小型化しています。室内は片持式座席と大形袖仕切の採用によりイメージが変わっています。また東急目黒線区間では地上区間を走るため、側窓にカーテンを取り付けています。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御ののSVF-043-A0、主電動機は出力190kWのMM-7C3、補助電源装置はIGBT-SIVのTN-AA130Dです。台車はモノリンク式ボルスタレス台車SS135B/SS035B、集電装置はPT-4315S、冷房装置はFTUR-300-26を装備しています。
写真の9120Fは2000年5月に日本車両で完成したもので、9000系の4次車に相当します。当面8連化が考えられないことから、編成を4M2Tから3M3Tに見直しています。4次車はD編成と称します。2001年に埼玉高速鉄道乗入れ対応工事を完了しています。