東急電鉄3000系は2000年8月の目蒲線の運転系統変更による目黒線の開業に備えて専用車両として導入されたものです。営団地下鉄(当時)南北線と東京都営地下鉄三田線との相互直通運転の協定に則り、運転機器等の取扱を共通化しました。1999年から2001年にかけて78両(6両編成13本)が製造されました。
車体は軽量ステンレス製でビードのない平板で、艶消しの仕上げとなりました。先頭部は曲線デザインのFRP製で、正面下部にはスカートを取り付けています。車内の配色はピンク系の暖色で、側扉の内側にも化粧板を貼ってあります。また腰掛は片持ち式とし、足元が広くなっています。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御のVFI-HR2420E/SVF038-A0、主電動機は出力190kWのTKM-98・99、補助電源装置はIGBT-SIVのINV127-B0です。台車はTS-1019/TS-1020、集電装置はPT-7108B、冷房装置はCU706/HRB504-1を装備しています。
写真の3013Fは2001年3月に東急車輌で完成したもので、3000系の最終編成です。能力向上型クーラー各種の試験採用と前頭部ワイパーのブレード形状に特徴があります。