2015/02/22

EF65形〈1009号〉

この写真は尾久駅のホームから、EF65形1009号機が牽引する寝台特急「あけぼの」を撮影したものです。当時の寝台特急「あけぼの」は、上野ー青森間に2往復、上野ー秋田間に1往復が運転されていました。機関車にはヘッドマークをつけていませんね。
EF65形1000番台(PF形)は、旅客列車・貨物列車の牽引に使用できる汎用型として、1969年から1979年にかけて8次に渡って139両が製造されました。今までのEF65形一般型、500番台旅客用(P形)、500番台高速貨物用(F形)を統合した存在ということができますね。
宇都宮運転所→田端機関区配置のEF65形1000番台が「あけぼの」を牽引していたのは、上野ー黒磯間で、1970年10月の運転開始から1993年12月のダイヤ改正まででした。1988年3月には1往復が削減され、1990年9月には山形新幹線着工の影響で、1往復が上越線・羽越本線経由の「鳥海」と改称されました。
写真の1009号機は1969年10月に川崎重工・富士電機で新製され、新鶴見機関区に配置されました。その後、宇都宮運転所→田端機関区→稲沢機関区→新鶴見機関区→岡山機関区→高崎機関区→岡山機関区と転属しました。2007年7月に廃車となっております。
【撮影:佐野次郎 1984年頃 尾久駅】