2020/04/18

荒川線7000形(7020号)

東京都電の中で唯一残った荒川線ですが、専用軌道が大半を占めるとはいえよくぞ残ってくれたものだと思います。長期的には徐々に利用客を減少させつつも、車両の更新も行われ、恒久的な存続という方針に揺るぎはありません。
中でも路面電車の新車などほとんど製造されなかった昭和50年代に、31両の7000形に車体更新を行ったのは画期的だったと思います。近年になって少しずつLRTの整備が進んでいることにも寄与している気がします。
とはいうものの、都内の事業所に勤務する人の多くは都外から通勤しておりますので、路面電車では運びきれません。都電の廃止は残念ですが、代わって地下鉄が整備されたのは交通機関の健全な発展だとも捉えられます。
写真の7020号は、1956年に新製された7000形の7074号を1978年2月にアルナ工機で車体更新・ワンマン化したものです。1989年1月に冷房改造が行われました。2006年6月に事故にあい運用を離脱し、2008年3月に廃車されました。
【撮影:佐野次郎 1992.3.28 飛鳥山ー王子駅前間】

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