相模鉄道にとっては、相模川の砂利輸送は祖業のようなもので、開業時から1950年代頃までは電車などの旅客用の車両よりも貨車の方が多く在籍していたのです。戦時中の相模鉄道(現在のJR相模線)・神中鉄道(現在の相鉄本線)合併時には260両を越す貨車が在籍していました。
旧相模鉄道が国有化されたり、相模川の砂利採取が禁止されたことにより、貨車の在籍数は減少していきましたが、1980年代でも4形式21両の貨車が在籍していました。最終的に貨物輸送が全廃されたのは1998年10月であります。
トフ400形は神中鉄道トフ400形として1928年に服部製作所で5両が製作されました。緩急車というのは車掌室のある貨車ですが、その昔は国鉄の貨物列車の最後部に連結されていました。最後まで残った燃料輸送の緩急車の連結が省略されましたので、トフ400も1994年3月に廃車となりました。
2018年1月 敷地外から撮影