私鉄の電気機関車は国鉄に比べても絶対数が少なく、希少な存在といえます。ED10形は丸みを帯びた箱型の車体に、国鉄モハ63割当車である3000形から転用したMT30形主電動機やTR25A台車など電車用の部品を組み合わせています。運転台の配置も電車に近いものでした。
相模鉄道の貨物輸送は、1979年10月に保土ヶ谷ー西横浜間を廃止し、1986年11月まで相模線厚木経由で存続しました。最後まで残った相模大塚に至る米軍向け航空燃料輸送が1998年10月まで運転されました。ED10形はその後、レール輸送や甲種回送の牽引、構内入換等事業用に使用されました。
ED11は、1952年5月に東洋電機・東洋工機で完成したものです。2007年3月に廃車となっております。他にED10形には1952年製のED12、1953年製のED13、1965年製のED14の3両がありましたが、2007年2月に廃車となりました。
敷地外から撮影 ※下写真は相模大塚付近の専用線跡 2018年1月