2011/03/26

交通科学博物館DD13638

 DD13形ディーゼル機関車は首都圏を中心とした入換用機関車として1958年から67年にかけて、416両が製造されました。19次にわたる増備の中で様々な改良が施され、趣味的にも興味深いものがあります。
 同じDD13形といっても写真の638号機は、大宮の鉄道博物館に展示されているトップナンバー車とは、スタイルがずいぶんと異なっております。さらにDD14形やDD15形など除雪機能を付加した派生形式も誕生しております。
 私にとってDD13形は、品川のブルートレインの基地で客車の入換に活躍したり、横浜の山下公園の高架を走る貨物列車の牽引に活躍していた姿が印象に残っています。また横浜機関区の扇形機関庫に並んでいたのを覚えています。いずれも今から25年ほど前になります。
 写真の638号機は1967年4月に日本車輌で完成したもので、DD13形の19次車に相当します。姫路第一機関区に新製配置され、1986年11月に廃車されました。撮影当時はレストランとして使われていた食堂車と並んでいましたが、現在ではDF5018と並んで展示されています。
【撮影:佐野次郎 1992.1.14】